【症状3.XXX症】を考察する
こんにちは。ありひらです。
本日は歌詞考察をしていきたいと思います。
皆さんはRafaelと言うバンドをご存知でしょうか?
華月さんというカリスマギタリストが在籍し、90年代に若くして才能を発揮していたバンドです。
その中に「症状3.XXX症」と言う曲がありまして、ずっと感じるものがあっていつか考察してみたいと思っていたので、今回じっくり見ていこうと思います。
以下一行目から。
Why did create humans?(なぜ人間を作った?)
生まれ持った不平等↓
・これは根源的な疑問ですよね
何故自分があるのか?何故意識があるのか?
この辺りは考え始めるとドツボにハマる、危険な問いな気はします。
華月さんはとても純粋な方で、生まれ持った人間の持つ不平等に疑問や憤りを感じていたのかもしれません。
Why did create earth?(なぜ地球を作った?)
誰もに秘められた愚か↓
・確かに人間には愚かな面がありますよね?
自分自身の中にも、悪魔のような部分があるのを感じたりしますからね。
人間いろんな面があるものです。
「こうして歩いてるだけですれ違う度、振り向くね」
また聞こえる笑い声の意味さえも・・・↓
・これは、人とすれ違ったときに、振り返ってジロジロみられる描写じゃないかな
何か人と違う、変わった部分(例えば知的な障害など)があるのか?
そして笑い物にされてる感じかな?
しかしその意味さえも障害があるゆえに理解できないということか。
世界(ぼくら)のこの姿は明らかな「間違い」
Realize 生まれた姿は誰も選べないから↓
・この辺から華月さんの厭世観的な思想を感じます。
世界の持つ不条理だとか不平等や理不尽、人間の持つ醜さみたいなものが許せないような純粋さを感じるんですよね。
悦はそう優越感↓
・他人を下に見て喜びを感じる人間の愚かな思考回路のことですよね。
貧しい汚れた頭↓
・そういった思考に対して、「貧しい」「汚れてる」と表現している華月さん。
表面的に自分より劣る違いをそれはそれとし受け入れるのでもなく、受け入れないにしてもスルーするでもなく、バカにして嘲笑うというのは、本当に視野の狭い、薄汚れた視点だと思いますね。
「そうして僕のまねをして、どうしてみんなが笑うの?」
至上の純粋にそんな意味さえも↓
・笑われている本人はそんな意味もわからないほどに純粋な存在であるということでしょうね。
馬鹿にされてるということもわからないという、至上の純粋さ。
純粋に、「なんで僕を見て笑ってるんだろう?」と。
そんな高潔さは、「貧しい汚れた頭」には到底持ち得ないものでしょう。
生まれたままを認め合い、共に生きる道はないのですか?↓
・これは華月さんらしい、ストレートな投げかけですよね。
ただ、個人的にこれはかなり不可能に近いくらい、難しい気はします。
人間一人ひとりに負の感情や悪意も埋め込まれてるものだから。
それがクリアできたら、人間としての課題をクリアしたってことで、高次元の存在が「実験終了」って電源を落とすなんてこともありそうです。
Tell me truth(真実を教えてくれ)
たとえ「間違い」でもまだ間に合うから↓
・まだ華月さんは希望を持ってるのが分かりますね。
間違いだらけ世界でも、まだ希望はあると。
(繰り返しの部分ですね)
目に映る不平等それは目に見えないequality↓
・目にみえる優劣は目に見えないところで、ちゃんと埋められてるってことですよね。
何かが人より劣っている人が何かの才能を持ってたり、逆もあったりね。
だから、同じ人間を尊敬はしても、目に見える情報だけで蔑むのはナンセンスだとは思いますね。
どこにもないでしょう?あなたの素晴らしさ↓
・これは、あなたに素晴らしさが何一つないという意味ではなく、(最初はそう思いましたが、よくよく読んでみると)あなたの持つ素晴らしさは、他を見渡してもどこにも見つからないでしょうと、そういう意味に受け止めましたね。その方が続く歌詞との辻褄が合うので。
生まれてきた君達に優劣などはない
It's just truth(それが真実)
誰もが誰にもない素晴らしさを持っているから
全ての世界がいつか理解れる日を信じ
永遠に歌い続けよう
生まれたままの「僕」で↓
・ここはグッときましたね。ストレートで華月さんらしくて。
生まれたままの「僕」というのは、今世界に蔓延るいろんな洗脳とか、常識とか、価値観に染まる前の本来の自分とか、傷付く前のとか、そういった意味合いがありそうですよね。
自分を貫くっていうのは、すごく傷付く機会が増えるってことになると思いますが、その分、後悔のない生き方かなとも思いますね。
で、全ての世界が理解しあえる日が来るかというと、先でも述べましたが、きっと不可能に近いくらい難しいんでしょうね。
とはいえ、やはり目に映る範囲くらいはね、愛で満たしていたいですよね。
個人的に人生におけるスタンスはそれだけです。
この曲からは本当に、華月さんの純粋な嘆きや怒り、絶望の感情を感じるんですよね。
最後にそれでも希望で締めくくっている、すごく多くの人を救った歌詞なんじゃないかなと思います。
では今日はこんなところですかね。
最後まで読んでいただいた方がいらっしゃったら、ありがとうございました。
また次回の更新でお会いしましょう。それでは。
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